情報掲載日:2024/12/24
白湯に期待できる効果は?健康習慣に役立つ作り方・飲み方のポイントを解説

白湯は、沸騰させたお湯を冷まして作るシンプルな飲み物ですが、健康にも良い効果が期待できます。

本記事では、白湯がもたらす健康効果、作り方や飲み方について詳しく解説します。健康的な生活習慣を取り入れたい方は参考にしてみてください。

1.白湯とは?常温水やお湯との違い

白湯に期待できる効果

「白湯=ただ温めたお湯」と思っている方も多いかもしれません。白湯とは、沸騰したお湯を50~60℃程度に冷ました飲み物のことを指します。自宅で簡単に実践しやすく、近年はペットボトルの白湯が販売されるなど、世間的にも関心が高まっています。

常温水との違い

常温水は体に優しく吸収されやすい反面、体温より温度が低く、内臓を温める効果が弱い点が特徴です。一方で白湯は温度が体温に近いため、一時的に体を温めることで冷えの緩和が期待されます。とくに冷え性の方は、白湯を毎日飲むようにするとよいでしょう。

お湯との違い

お湯は沸騰してからそれほど時間が経過していない、温度が高い状態のものを指します。一般的に、お湯とは沸騰させず加熱しただけの水を指すことが多く、水道水に含まれるカルキなどの不純物が残ったままの可能性もあります。


2.白湯に期待できる効果

白湯に期待できる効果

なぜ白湯が体に良いとされているのでしょうか。白湯がもたらす健康効果について、具体的にご紹介します。

基礎代謝をアップ

基礎代謝とは私たちが安静にしている状態でも消費されるエネルギーのことで、基礎代謝が高いと脂肪を燃焼したり血行を促進したりする働きが活発になります。白湯を飲んで体を内側から温めることで一時的に血行が促進され、基礎代謝が上がりやすく、冷えの軽減が期待できます(基礎代謝への影響については個人差があります)。

便秘解消

白湯を飲むことで温められた内臓が活発に動き出し、腸の働きが促進されます。とくに、朝起きた直後に1杯の白湯を飲むことで胃腸が温まり、腸の働きがサポートされます。便秘に悩んでいる方は習慣的に白湯を飲むようにするとよいでしょう。

リラックス効果

温かい飲み物を飲むことで、副交感神経が刺激されリラックスした状態になることが期待されます。日常のストレスを和らげたり、心を落ち着かせたりできるのはもちろん、就寝前に飲むと体が温まってスムーズに入眠できるでしょう。


3.白湯の正しい作り方とコツ

白湯は簡単に作ることができ、やかんや鍋を使う方法以外にも、電子レンジで手軽に実践できる方法もあります。ここでは、白湯の効果を最大化する正しい作り方や保存方法について見ていきましょう。

①基本の作り方

水道水を使用する場合、やかんや鍋を使って白湯を作ります。先でご紹介した通り、水道水にはカルキなどの不純物が含まれるため、煮沸により不純物を取り除く必要があります。

1.やかんや鍋に水を入れ、強火で沸騰させる。
2.沸騰後、ふたを開けたまま弱火にして約10分間煮沸。
3.火を止め、少し冷まして50~60℃程度になったら完成。

②電子レンジでの作り方

忙しい朝や手間を省きたい時は、電子レンジを活用して白湯を作るという方法もあります。ただし、電子レンジで作る場合は、不純物を十分に除去できない可能性もあるためミネラルウォーターで作ることをおすすめします。

1.耐熱カップにミネラルウォーターを注ぎ、電子レンジで1分半~2分程度加熱。
2.加熱後、電子レンジからカップを取り出して少し冷まして完成。

③保存方法

外出先で白湯を飲みたい時などは、白湯を保温ポットに入れて持ち運びましょう。一度に複数回分の白湯を作っておくことで手間が省け、飲みたい時にすぐ適温で楽しむことができます。ただし、一度沸騰させた白湯を長時間放置すると風味が損なわれる可能性があるため、できるだけ早めに飲み切るようにしてください。


4.白湯の飲み方は?

白湯の飲み方は?

白湯は作り方も大切ですが、その健康効果を最大限発揮させるためには飲むタイミングや方法にも気を配ることが重要です。適切なタイミングで飲むことで、内臓の活性化や代謝促進などの効果がより高まります。

最後は、白湯を飲むのに適したタイミングや量について詳しくご紹介します。

朝起きた時に1杯

朝起きてすぐのタイミングで飲むことを意識し、1杯を15分くらいかけて飲みましょう。夜眠っている間に冷えた内臓を温め、血流を良くすることで体全体がすっきりと目覚める感覚を得られます。また、朝の白湯は腸を刺激して、便秘解消も期待できます。

食事の30分前

食事の30分前に白湯を飲むと、胃腸が温まり消化機能が活性化して、消化がスムーズになります。また、空腹感を和らげ、その後の食事では満腹感が得られやすくなるため、食べ過ぎを防ぐのにも役立ちます。普段ついつい食べ過ぎてしまうという方は、食前に白湯を取り入れてみてください。

夜寝る前に1杯

夜寝る前に白湯を飲むことで、体が温まってリラックス状態になり、副交感神経が優位になります。入眠がスムーズになり、深い眠りに誘われるため質の高い睡眠が期待できるでしょう。また、ゆっくりと時間をかけて飲めば、体だけでなく心も温まり、1日の疲れを癒す効果も期待できます。

ただし、就寝前の白湯の飲み過ぎは、夜間トイレに起きる原因になることも。寝つきは良くなっても、良い睡眠を妨げることにつながるため、飲み過ぎには注意が必要です。


5.健康習慣として手軽な白湯を取り入れてみましょう!

白湯は手軽に作れて、健康効果が期待できる飲み物です。特に冷え性や便秘に悩んでいる方は、1杯の白湯を毎日の習慣に取り入れてみましょう。